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造形的自己変革
ーー素材・身体・造形思考

橋本真之【著】

四六判/上製/224頁
定価:本体2400円+税
ISBN978-4-902078-42-8
2016年6月刊行

フライヤー

工芸と美術の境界を超えて
「鍛金」という制約の多い古典的な工芸技法に革新的な表現をもたらし、
素材〈物質〉への関与〈行為〉に生起する思考〈方法〉に造形の本質を探究。
遙かなる時空へ向け制作を継続する美術家の造形論。

「人はいかなる場処からでも、いかなる時からでも、造形的出発は可能である。
 ただし、それはひとつの発端を掴み得れば、 ということである。
 それは内在的な事象であるか、 外在的な事象であるかを問わない。
 ひとつの発端とは、 どの様にして起こり得るのか?
 おそらく偶然の出来事が切っ掛けなのだが、発端は自我の突出として現われるはずである。」
                      「造形的発端について」 より


目 次
Ⅰ 造形的自己変革

造形的発端について
方法の理路・素材との運動
方法的限界と絶対運動
存在の上澄みに向かって

Ⅱ 素材論

物質との跳躍
「素材と身体」鍛金における

Ⅲ 造形の出口

風の吹いている草原
真空に向かう風
時の集う星月夜
聖なる声の聞こえるベット
頭と肩との間のはるかな距離
耳の中の蟬時雨
崇高な無名者の肖像
書割の向こうの散歩道
画家の労作
「時」の碾臼の間で
老いたる麒麟の花
やがて超え行く人に

Ⅳ 随筆・寄稿

茶碗考
現代の芸術行為
『木との対話、新たに』を見る
十九歳への返書
筆力という難問
「凡庸の勝利」モランディ覚書
関井一夫の手 ―再び素材論に向けて
「アバカノヴィッチ」覚書
工芸的なあまりに工芸的な自己変革
工芸の力 ―21世紀の展望 日常の網の目の中の絶対運動

あとがき


橋本真之 (はしもと ・ まさゆき)

1947年埼玉県生まれ。美術家。1970年東京藝術大学美術学部工芸科卒業。1972年同大学院鍛金専攻中退。2014年より金沢美術工芸大学大学院教授。主な展覧会に1985年筑波国際環境造形シンポジウム(筑波研究学園都市)、1990年「作法の遊戯」(水戸芸術館現代美術センター)、「手わざと現代」(埼玉県立近代美術館)、1995年「第30回今日の作家展」(横浜市民ギャラリー)、1999年「工芸オブジェの系譜」(東京国立近代美術館工芸館)、2002年「現代日本工芸展──素材と造形思考」(ペトロナスギャラリー、マレーシア/ナショナルギャラリー、インドネシア/国際交流基金事業)、2003年「アーティスト・プロジェクト1 成長する造形・橋本真之「果実の木もれ陽」」(埼玉県立近代美術館)、2007年「工芸の力──21世紀の展望」(東京国立近代美術館工芸館)、2010年「第1回金沢・世界工芸トリエンナーレ」(金沢市)、2013年「清州国際工芸ビエンナーレ2013」(清州市、韓国)等、数多くの展覧会に出品。主な受賞に1995年「第16回現代日本彫刻展」(宇部市常盤公園)で宇部市野外彫刻美術館賞と埼玉県立近代美術館賞、1997年「第17回現代日本彫刻展」で山口県立美術館賞を受賞。共著に『美術史の余白に──工芸・アルス・現代美術』(美学出版、2008年)ほか。

*橋本真之氏は、平成28年度(第67回)芸術選奨文部科学大臣賞(美術部門)を受賞されました。
 文化庁報道発表> Link


[BOOK REVIEW・新刊紹介]
  • 図書新聞 第3282号 2016年12月10日号掲載(評者:稲賀繁美氏) > Link
  • 美術の窓 2016年9月号掲載

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