BOOK DETAILS

芸術文化助成の考え方
アーツカウンシルの戦略的投資

石田麻子【著】

A5判並製/244頁
本体 2,500円+税
ISBN978-4-902078-66-4
2021年8月刊行

フライヤー

今ほど芸術文化振興が求められている時もない。
助成する側は、どのようなビジョンにもとづき創造活動を支援するのか。助成を受ける側に何を求め、どのように審査し、評価しているのか。
一方、助成を受ける側にとって、それらは何をもたらすのか。
英国のアーツカウンシルを例に、その制度や組織の実情をとらえ、芸術文化助成のあり方を読み解く。


[BOOK REVIEW・新刊紹介]
  • 読売新聞   2021年 9月5日 書評掲載 
  • 日本経済新聞 2021年10月9日 書評掲載
  • 『美術手帖』2021年12月号(1091号) 書評掲載
  • 住友生命いずみホール音楽情報誌『JUPTER』2021年12月・2022年1月号(評者:小味渕彦之氏)
  • 『音楽芸術マネジメント』第13号(2021年12月)(評者:中川俊宏氏)

  • 目次
    序章 芸術文化活動への助成
    第1章 芸術文化助成とは戦略的投資である
     第1節 芸術文化助成の考え方
     第2節 アーツカウンシル・イングランドの10年戦略
    第2章 芸術文化助成を担う政府と機関
     第1節 英国政府と文化政策
     第2節 アーツカウンシル・イングランドの組織構造
     第3節 アーツカウンシル・イングランドと政府の関係
    第3章 芸術文化助成の構造
     第1節 アーツカウンシル・イングランドの助成制度
     第2節 運営助成
     第3節 アーツカウンシル・国営宝くじ・プロジェクト・グラント(事業助成)
     第4節 アーツカウンシル・国営宝くじ・
         ディベロップメント・ファンド(戦略的事業助成)
     【コラム】COVID-19への緊急対応策
     第5節 ミュージック・エデュケーション・ハブ
     【コラム】調査研究とデータ収集
    第4章 芸術文化助成の現場~審査、モニタリング、評価
     第1節 審査について
     【コラム】グランティウム
     第2節 モニタリングについて
     第3節 評価について
    第5章 芸術文化助成の最前線ではたらく
     第1節 芸術文化助成を担う人材
     【コラム】被助成団体の多様性の確保
     第2節 芸術文化助成を担う人材像と専門性の確保
     【コラム】芸術文化振興を担う人材のキャリア・パス
    第6章 芸術文化助成を受ける選択、受けない選択
     第1節 芸術文化助成と組織運営
     第2節 ロイヤル・オペラ・ハウス ―大規模な歌劇場運営―
     第3節 グラインドボーン音楽祭 ―民間の音楽祭運営―
     第4節 芸術文化助成をめぐる組織運営のあり方
    第7章 戦略的投資としての芸術文化助成
     第1節 アーツカウンシル・イングランドのあり方を通して展望する
        アーツカウンシルの姿
     第2節 芸術文化助成の未来
     第3節 アーツカウンシル制度にみる芸術文化振興のあり方

    参考文献
    あとがき
    索引

    【著者】
    石田麻子 (いしだ あさこ)

    昭和音楽大学教授・学長補佐、オペラ研究所所長、舞台芸術政策研究所所長。
    東京藝術大学大学院音楽研究科オペラ専攻非常勤講師、「日本のオペラ年鑑」編纂委員長、科学技術・学術審議会学術分科会専門委員、文化審議会文化政策部会委員、神奈川県文化芸術振興審議会副会長、日本芸術文化振興会プログラムディレクター(調査研究)などを務める。東京藝術大学博士課程修了、博士(学術)。
    近著に『デジタルアーカイブ・ベーシックス4 :アートシーンを支える』(共著、勉誠出版)、『クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック』(日本語版監修、アルテスパブリッシング)などがある。



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