NEW TITLES

オーケストラの危機
芸術的成功と経済的課題

ロバート J. フラナガン【著】
大鐘亜樹【訳】

2023年12月1日刊行
四六判/上製/296頁
本体2,700円+税
ISBN 978-4-902078-80-0


オーケストラはなぜ黒字を維持することが難しいのか?
直面する経済的課題と対応する戦略を、データにもとづき統合的かつ詳細に分析する。

無声映画入門
調査、研究、キュレーターシップ

パオロ・ケルキ・ウザイ【著】
石原香絵【訳】

2023年11月10日刊行
A5判/並製/482頁
本体4,800円+税
ISBN 978-4-902078-79-4


セルロイドのフィルムとその関連機材の発明から、撮影所、映画館、フィルムアーカイブに至るまで、テクノロジー、文化、社会と、より広い文脈で無声映画を探求する新たな旅へ。20世紀初頭の全盛期から今日の復活へと続く、無声映画の基本についての明確なガイド。
*「書誌情報と調査ツール」がダウンロードいただけます > PDF

アーティスト・イン・レジデンス
まち・人・アートをつなぐポテンシャル

菅野幸子・日沼禎子【編】

2023年5月10日刊行
A5判/並製/272頁
本体2,500円+税
ISBN 978-4-902078-77-0


異文化との出会い、インスパイア、成長とともに新しい表現を生み出すアーティストたち。自らの足元にある豊かな文化を再発見していくプロセスを共有する運営者(地域)。それぞれの経験に基づく多様な視点から、日本のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)の「これまで」と「これから」を言語化、記述する。

文化政策研究 第16号

日本文化政策学会【編】

2023年5月10日刊行
B5判/並製/114頁
本体2,800円+税
ISBN 978-4-902078-78-7


芸術・文化の保護・支援・創造の在り方、地方自治体の公共政策、文化経済、まちづくり、芸術経営等へと広がる最新研究を収録。
 *Link >日本文化政策学会 Webサイト

橋本真之論集成 工芸批評の時代

渋谷 拓・藤井 匡【編】

2023年2月28日刊行
46判/上製/224頁
本体2,300円+税
ISBN 978-4-902078-76-3


橋本真之という稀有な造形家の作品と言葉は、「工芸」あるいは「美術」というカテゴリーを拡大する、あるいは解消することを目論む書き手たちにとって、理論上、極めて重要な参照点であり続けてきた。本書は、一九八〇年代以降の芸術批評における重要なテーマのひとつ、すなわち「工芸」と「美術」のカテゴリーを巡る一種の理論的闘争のドキュメントになっている。
 *Link > 橋本真之 展覧会歴 書誌

峯村敏明著作集Ⅳ 外国作家論・選

峯村 敏明【著】

2022年8月30日刊行
A5判/上製/396頁
本体3,500円+税
ISBN 978-4-902078-75-6


日本を代表する美術評論家の一人・峯村敏明の著作集全5巻がいよいよ刊行開始。
第一弾は Ⅳ 外国作家論・選。
 *Link >『峯村敏明著作集 IV』評釈と解題・松浦寿夫「出港と帰還」

フェルメールの絵画空間
図学から読み解く

佐藤 紀子【著】
A5判/上製/256頁
本体3,200円+税
ISBN 978-4-902078-72-5


フェルメールの画面に残された絵画の規範としての見えない秩序を、
図学的な手法を用い構図から読み解こうとする試論。

「これからはデザインの時代」
松下幸之助のデザイン観とデザイナー真野善一の苦悩

増成 和敏【著】
四六判/上製/160頁
本体1,800円+税
ISBN 978-4-902078-74-9


いち早くデザインの重要性に着目した企業経営トップと、企業デザイナーの挑戦。
経営の神様といわれた松下幸之助のデザインに対する考え方を紹介するとともに、
幸之助によって招聘され松下電器に入社したデザイナー真野善一のデザイン思考と活動に迫る。

自治体文化行政レッスン55

小林 真理【監修・編著】
鬼木 和浩【編著】
土屋 正臣・中村 美帆【著】
A5判/並製/240頁
本体2,200円+税
ISBN 978-4-902078-70-1


自治体文化行政に携わる行政職員にとって必要な知識を、
現場の疑問に答えるべく基礎から応用までまとめた全自治体必携の書。
指定管理者や文化芸術団体などの多様な関係者にとっても、
文化行政のリアルを学ぶのに役立つ一冊。

マルセイユ・ユーロメディテラネ
文化化と享楽の衰退港湾都市再生

鳥海 基樹【著】
A5判/並製/488頁
本体3,500円+税
ISBN 978-4-902078-71-8

★ 2023年度日本建築学会著作賞受賞
衰退こそ絶好のチャンス!
パリに次ぐ雄都に立ち上がった都市再生プロジェクト・
欧州地中海覇権都市建設構想(ユーロメディテラネ)。
何をやってもダメな崖っぷち都市を救ったのは、ヒップ・ホップ、サッカー、
フェスティヴァルといった文化と享楽の都市計画だった。
雇用改善、観光開発、地方創生、広域連携、そして何より社会的包摂にチャレンジする。 都市間競争に疲れたパリやロンドンが逆説的に注目する、4半世紀の街づくり。

遠藤彰子 〈白い絵〉〈黒い絵〉 

森山明子【著】
遠藤彰子【画】
B5判変型 /96頁
本体1,800円+税
ISBN 978-4-902078-69-5


画家・遠藤彰子の絵画世界を、本人の言葉も紐解きながら、全体から細部へと味読する「一作一冊」シリーズの第三弾。
最新作は絵画の初源であり究極の表現とも言える白と黒の《雪・星ふりしきる》と《黒峠の陽光》。作品が生まれつつある過程に立ち会い、画家の創作の秘密に迫ります。絵とは何だろうと問いかける旅への誘いです。
巻末には遠藤彰子ベストエッセイ15を収載。

文化とアートのマーケティング

フランソワ・コルベール / フィリップ・ラヴァナス【編著】
曽田修司 / 中尾知彦【訳】
A5判/並製/392頁
本体2,800円+税
ISBN 978-4-902078-67-1


世界15言語翻訳出版のロングセラー、待望の邦訳。
アートや文化のマーケティングとは、ミッションを達成するために不可欠のツールである。
文化とアートのマネージャーは規模の大小、 非営利/営利、 ローカル/グローバル、 行政/民間、団体/個人を問わず、文化とアート特有のコンテクスト、消費者行動のリサーチに基づいた知識体系をつねに獲得し続けなければならない。本書は文化やアートに関わる人々に、枠組みと分析のアウトラインを提供する。

芸術文化助成の考え方 アーツカウンシルの戦略的投資

石田麻子【著】
A5判/並製/244頁
本体2,500円+税
ISBN 978-4-902078-66-4


助成する側は、どのようなビジョンにもとづき創造活動を支援しているのか。
助成を受ける側にとって、資金を得ることはどのような意味を持つのか。
英国のアーツカウンシルを例に、その制度や組織の実情をとらえ、芸術文化助成のあり方を読み解く。

幽玄の美学 東アジアの芸術精神と美的思想

鄭 子路【著】
A5判/上製/336頁
本体3,200円+税
ISBN 978-4-902078-65-7


〈幽玄〉に関する文化的感性や美的思想は〈日本美学〉の重要な課題である。 日本ないし東アジアの芸術的精神の世界を開ける鍵と言える。〈幽玄〉は近代以降の西欧中心主義を超克する方法ともなりえるのではないだろうか。
国際的視野と総合科学的研究方法の視点を取り入れ、多元文化の時代における「エスニックな美学」としての 〈日本美学〉の構築に向け、〈幽玄〉を具体的に解明する。

遠藤彰子《四季》のすべて

森山明子【著】 遠藤彰子【画】
B5版変型/112頁
本体1,800円+税
ISBN 978-4-902078-63-3


壮大な物語を描く画家・遠藤彰子の代表作を味読する「一作一冊」シリーズの第二弾は、 冬《白馬の峡谷》、春《いくとせの春》、夏《織られし白き糸》、秋《在り過ぐす》からなる連作《四季》。 遠藤の言葉もひもときながら、画家の誕生と創作の謎、その魅力へと全体から細部へ旅します。
四作によるカバー2枚付。

キュレーターズノート二〇〇七−二〇二〇

鷲田めるろ【著】
四六判/並製/230頁
本体1,800円+税
ISBN 978-4-902078-61-9


美術、美術館、展覧会、プロジェクト、ワークショップ、地域、美術教育、
まちづくり、芸術祭、アイデンティティ、町家、NPO、都市とアート……
さまざまな可能性を持つ人や場と共創し、新たなアートの生成に立ち会う、
キュレーターの実践と思考のノート。

近代家庭機器のデザイン史
イギリス・アメリカ・日本

面矢慎介【著】
A5判/上製/280頁
本体3,200円+税
ISBN 978-4-902078-59-6


モノのデザインは、利用可能な技術、製品化した企業の活動、流通・販売のシステム、購買し使用した生活者の行動・心理など、諸要因の総和として成立する。
生物進化の多くが、環境への適応によって説明が可能なように、道具・製品の進化も、その道具にとってのいわば生存環境(つまり社会背景や技術背景)との相互関係によって説明が可能であろう。
一九世紀後半から二〇世紀にかけてのイギリスとアメリカ、日本におけるいくつかの家庭用機器の発展の事例によるモノのデザイン史。

遠藤彰子《鐘》のすべて

森山明子【著】 遠藤彰子【画】
B5版変型/104頁
本体1,800円+税
ISBN 978-4-902078-58-9


画家・遠藤彰子の代表作《鐘》味読の旅へーー
「人間の存在」や「生きている実感」をテーマに、魂を揺さぶる壮大な物語を描く画家・遠藤彰子。 500号三連で1500号大の《鐘》は、遠藤の画業にとってひとつの到達点であり、転換点に位置する代表作。月が照らす大地に登場するのは数え切れない動植物、とりわけ人物だけで数百人が描かれたこの巨大画を、本人の言葉もひもときながら、全体から細部へ、テーマからモチーフへと読み解いていく。遠藤の絵画世界に迫る「一作一冊」の試み。

京都のモダニズム建築

河野良平【著】
四六判/上製/232頁
本体2,000円+税
ISBN 978-4-902078-57-2


様々な建築家や設計者が京都のモダニズム建築を支え実現してきた。
京都の歴史や伝統に対峙しながら、どのようなモダニズム建築を生み出したのか。
建築家・設計者の意図や設計手法、建築空間を構成する様々な要素をひもときながら、その魅力に迫る。

文化国家と「文化的生存配慮」
ドイツにおける文化政策の理論的基盤とミュージアムの役割

秋野有紀【著】
A5判/上製/408頁
本体3,518円+税
ISBN 978-4-902078-54-1


芸術文化の領域にも押し寄せる市場自由化の波。
ドイツの国民国家成立期から現代までを視野に
法、概念、理論をめぐる議論をひもとき、
「文化的生存配慮」の理論的基盤をとらえ、
今日の公的文化政策の中核とミュージアム像を考察する。

*秋野有紀氏の著書『文化国家と「文化的生存配慮」』が
 2019年度日本ドイツ学会奨励賞を受賞しました。

酒匂讓の絵画

上田高弘【編】
B5判/上製/130頁
本体2,500円+税
ISBN 978-4-902078-53-4


東京家政大学で教授を務めた画家・酒匂讓(1930–2016)の画業をまとめた
上田高弘(立命館大学教授)編集による初の画集。
酒匂は70年代から没年まで、みゆき画廊における個展において
一貫して抽象絵画を発表し続けた。
油彩作品を中心に、晩年に取組んだ水彩画やドローイングも多数収載。
野見山暁治、入江観、佐治晴夫らもテキストを寄せている。

フランス都市文化政策の展開
市民と地域の文化による発展

長嶋由紀子【著】
A5判/上製/318頁
本体3,500円+税
ISBN 978-4-902078-52-7


20世紀後半のフランス地方都市における文化政策の展開は
どのような社会の実現を目指し、誰によっていかに切り開かれてきたのか?
市民の自発性と創造性に基づいたガヴァナンスは、文化を通していかに可能か?
文化をめぐる「共治」の成立と「実践」のプロセスを解明する。

家業という文化装置

出島二郎【著】
四六判/上製本/282頁
本体 1800円+税
ISBN 978-4-902078-50-3


家業とは、継承と革新がせめぎあう激烈な現場だ!
異能のプロデューサー・出島二郎が自らの生の足跡と重ねつつ描く、
希有の「金沢と老舗企業の文化誌」。
――国際日本文化研究センター所長・文化人類学者 小松和彦

Museum Library Archives 02
日本におけるフィルムアーカイブ活動史

石原香絵【著】
四六判/上製本/384頁
本体 3200円+税
ISBN 978-4-902078-49-7


かけがえのない文化遺産である「わたしたちの映画」をいかに守るのか?
映画の草創期から現代までを対象に、国際機関の動向もふまえ、
映画フィルムの収集・保存およびアクセス提供などのあらゆる側面を考察。
フィルムアーカイブ活動の歴史から現状を問い直し、新たな展望を拓く。

* 石原香絵氏は「第13回 野上紘子記念アート・ドキュメンテーション
 学会賞」を受賞されました。

 Link > アート・ドキュメンテーション学会

文化資本
クリエイティブ・ブリテンの盛衰

ロバート・ヒューイソン【著】
小林真理【訳】

A5判変型/並製/324頁
本体 2500円+税
ISBN 978-4-902078-48-0


「国は芸術を振興しない。芸術が国を振興するのである」。
ブレア首相のマニフェストで幕明けした、芸術文化と政治の新しい関係。
新自由主義の時代に、世界的に見ても成功した政策のひとつと評価される
クリエイティブ・ブリテンがもたらした英国黄金時代の顛末とは。
文化資本とは何か? 芸術文化の再分配は可能なのか? 

地域主権の国 ドイツの文化政策
人格の自由な発展と地方創生のために

藤野一夫 / 秋野有紀 / マティアス・テーオドア・フォークト【編】

A5判/並製/384頁
本体 2700円+税
ISBN 978-4-902078-47-3

* 電子版あり(第2版)

市民自らが芸術文化と社会とを
批判的な視点に立って再び〈架橋〉する新しい社会。
それを可能にする〈地域主権〉に根ざした
現代ドイツの文化政策の全貌を明らかにする初めての試み。

市民参加型調査が文化を変える
野尻湖発掘の文化資源学的考察

土屋正臣 【著】

A5判/上製/424頁
本体 4200円+税
ISBN 978-4-902078-46-6


市民参加型発掘調査は何をもたらしたのか?
市民の探究の場としてのフィールドワークと、人々の学びが社会を創造する過程を、半世紀も続く野尻湖発掘における戦後の市民参加型調査の事例を中心に詳細に復元し分析。
地域に根ざした共同的な〈知〉の形成がもたらす、 文化・科学・地域社会の新しい局面を切り拓く可能性を、 文化資源学的アプローチから考察する。

旅する布
Traveling Textiles works/words/worlds

ひろいのぶこ 【著】

A5判/コデックス装/294頁
本体 3500円+税
ISBN 978-4-902078-44-2


作品 / 文章 / コレクションによる、ひろいの仕事をまとめた一冊。
羊毛や絹などの繊維を中心に、紙・金属・貝・珊瑚などの素材、織る・組む・縫う・縮絨などの技法による平面や立体、インスタレーションの作品。布や糸による創作や素材と背景に思い巡らし 腑に落ちたこと、調査の旅で出会った自然やそこでの人々の暮らしについて、眼差しをことばにして綴った文章。そして、日本と世界をめぐる染織研究の旅を通じて、 収集した多種多様な染織品や道具類、素材などを収録。

日本・地域・デザイン史 II

芸術工学会地域デザイン史特設委員会【編】

A5判/並製/352頁
本体 2400円+税
ISBN 978-4-902078-43-5


日本の各地域には、異なる風土、産業、文化を背景として発展した、それぞれのデザインと歩みがある。熊本、大阪、名古屋、神奈川、仙台・宮城、秋田、函館の全国7地域を、 各地域ゆかりの研究者・実務者総勢110名が分担執筆。地域毎のデザイン史を総覧できる転換期にある地域のこれからを、またわが国のデザインの総体を捉え直す。 『日本・地域・デザイン史 Ⅰ』に続くシリーズ第二弾。〈産・官・学のデザイン関連年表収載〉

造形的自己変革
——素材・身体・造形思考

橋本真之【著】

四六判/上製/224頁
本体 2400円+税
ISBN 978-4-902078-42-8


工芸と美術の境界を超えて。 「鍛金」という制約の多い古典的な工芸技法に革新的な表現をもたらし、素材〈物質〉への関与〈行為〉に生起する思考〈方法〉に造形の本質を探究。遙かなる時空へ向け制作を継続する美術家の造形論。

*橋本真之氏は、平成28年度(第67回)芸術選奨文部科学大臣賞
(美術部門)を 受賞されました。

 文化庁報道発表 > Link

榮久庵憲司とデザインの世界

黒田宏治【編著】
熊倉功夫・田嶋康正・佐井国夫・伊坂正人・磯村克郎・高梨廣孝・榮久庵憲司【著】
四六判/上製/174頁
本体 2000円+税
ISBN 978-4-902078-40-4


戦後日本をデザインでリードし、事業家であり運動家であった、 インダストリアルデザイナー 榮久庵憲司。 一次・二次・三次という枠組みを越えた産業の仕組みの中で、 製品デザイン、暮らしのデザイン、社会のデザインを考え、実体化を図った 榮久庵の世界を講究する。

デザイン・ジャーナリズム 取材と共謀 1987→2015

森山 明子【著】
A5判変型/並製/384頁
本体 2800円+税
ISBN 978-4-902078-39-8


昭和から今日まで、めまぐるしく移り変わるデザイン。デザインジャーナリストとして、その現場に立ち会った著者の執筆活動から八十本余りを厳選して編んだ一書。徹底して人間肯定の思考であるデザインは、その点ではニュートラルな技術とも、否定を契機とすることの多いアートとも異なる。こう考える著者がデザインとクロスする表現者も視野に入れ、変わるデザインと変わらない人間精神の相関、人の生を下支えするデザイン像に迫る。
[帯文推薦]「この一冊を読めば、〈デザイン脳〉を存分に鍛えることができる。」(佐藤卓 グラフィックデザイナー)/  「〈デザイン・ジャーナリズム〉が、もっと市民権を得ることを切望する。」(深澤直人 プロダクトデザイナー)


現代彫刻の方法

藤井匡【著】
四六判/上製/174頁
本体 2000円+税
ISBN 978-4-902078-36-7


橋本真之・多和圭三・畑山典江・岩間弘・留守玲・高澤そよか・神代良明・飯島浩二・角文平・久保田弘成・橘宣行・タムラサトル・林武史・西雅秋・岡本敦生・鷲見和紀郎・村井進吾・戸田裕介・寺田武弘・秋山陽・前田哲明・金沢健一・眞板雅文・青木野枝・前川義春・丸山富之・植松奎二・土屋公雄・向井良吉・建畠覚造・國安孝昌・倉貫徹……
1950年代以降、日本の彫刻家は素材や技法をどのように考え、制作を進めてきたか。石、木、鉄、セラミック等の一般的な彫刻素材を用いながらも、素材や技法の意味が個々の作家によって,どのように読み替えられていったのか。野外彫刻を中心に、日本の現代彫刻を「方法」という視点から読み解く試み。

行政改革と文化創造のイニシアティヴ
新しい共創の模索

小林真理【編】
A5判/並製/320頁
本体2800円+税
ISBN978-4-902078-35-0

政府によって積極的に展開された行政構造改革は、
自治体文化行政と文化創造の現場にどのような影響を及ぼしているのか。
市町村合併、指定管理者制度、公益法人改革、そして海外における事例に着目。
文化政策領域の拡大と実施主体の多元化を見つめ、これからの文化政策のあり方と、
新しい共創に向けての展開可能性を考察する。
全国自治体へのアンケートによる調査データ、廃止・閉館・休館・統合施設および
新設施設都道府県別リスト付き。

日本・地域・デザイン史 Ⅰ

芸術工学会地域デザイン史特設委員会【編】
A5判/並製/234頁
本体 2000円+税
ISBN 978-4-902078-34-3

この半世紀、デザイン活動は日本の各地に根づいてそれぞれ独自の展開をはじめた。しかし、これまで発刊された日本デザイン史にその動きを見出すことは難しい。
手にできるいわゆる日本デザイン史は、中央の動きを中心にした、また中央の視点で語られ伝えられてきたものがほとんどであった。……研究分野には地域の事柄を深く追求したものも少なくないが、研究の宿命でともするとそれぞれのテーマにしぼられがちで地域の大きな流れや全体像はつかみにくい。
日本各地のデザイン史は、その地域が編纂しない限り存在しない。……迫り来る難局に地域デザインはこれからどう対峙したらいいのか。……地域自ら考え道を切り拓く時代である。歴史は、その際の知恵の宝庫なのである。 
(「なぜいま地域デザイン史なのか」より抜粋)

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